ドライアイとは
涙は、悲しい時や痛い時に出るだけでなく、常に少しずつ分泌され、眼の表面(角膜・結膜の表面)を常に薄い涙の膜でおおって保護し、栄養を与えています。
涙の層は、角・結膜側から順に粘液層、水層、油層の3層構造をとっています。
この涙が減って、眼の表面が乾いて、いろいろな症状を起こしてくる状態をドライアイといいます。
ドライアイという用語は、非常に軽度の人や涙の質的異常の人も含めて広く使用されています。
たとえば、傷がなくても眼が乾くという症状があればドライアイですし、涙の水分量は正常なのに短時間で蒸発してしまう場合(油層の形成が悪い場合)もドライアイです。
それに対して、涙液減少症は涙の量が実際に減少している場合に、乾性角結膜炎はそれに加えて何らかの傷がある場合に限定されて使用される用語です。
しかし、最近はすべてドライアイで総称するようになってきています。